2013年1月24日木曜日

☆Collage:『Collage』(Big Pink/120)

紹介が1年以上も遅れてしまったが、Gogglesをリイシューしてくれた韓国のメーカーBig PinkがまさかCreamレーベルのこのアルバムをリイシューしてくれたとは知らなかった。(Now SoundsからリイシューされたSmashレーベルも「同姓同名」だが内容は×なので間違えないように要注意)『Soft Rock A to Z』の名盤選63で本の出版時には数枚しかCD化されていなかったのに、この本が起爆剤になり今や未CD化は数枚のみ。でもこのアルバムが最も知られていないので最後まで残るのでは思っていたので奇跡のCD化だ。みな『Soft Rock A to Z』を参考にしていただいたようで嬉しい限りである。

プロデュースは元マーケッツのマイケルZゴードンで、彼のプロジェクトで作られた覆面グループと見ていい。でもこのアルバムの聴きものの曲は、全てアレンジ担当のマイケル・ヌッチオが書いていて、彼の書いた5曲を聴くためにこのアルバムの価値があるの。メロディアスで転調が巧みで、ハーモニーが美しくビートもあるというソフトロックの素晴らしい面をマイケル・ヌッシオは兼ね備えている。まず「Mine Forever More」で一気に引き込まれる。素晴らしい導入部、ソフトで高音域のリードヴォーカル、ハーモニーはまさに全盛期のアソシエイションだ。「I'm Gonna Try」はつっかかるような歌いだしが、解放されていくソフトロックの黄金の法則の1曲。「In The Depth Of My Soul」もマイナーからメジャーで広がりが出てくる展開で聴かせる曲。「Not Just For A Day」は隙のない傑作だ。冒頭のリフレインから盛り上がりながらマイナーを交えながら展開していくのだが、曲の広がりが素晴らしい。「Can't You See I Love You」は明るいポップな曲だが、サビに工夫があるので聴けてしまう。今のうちに購入すべし。(佐野)

 コラージュ(生産限定紙ジャケット仕様)

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