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Twinn Connexion:『Twinn Connexion』(Now Sounds/CDNOW16)





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『ソフトロックA to Z』を出す1年前、1995年のVANDA18号の特集が『Soft Rock A to Z』だった。この18号は増刷したにもかかわらず瞬時に売り切れ、それを知った出版社がアプローチしてきて、加筆して冒頭の本としてまとめたわけだが、VANDA18号の特集の時から一押しだったアルバムがこのツイン・コネクションの本作だったことを思い出した。
本を出したときにはその大半は多くのリスナーにとって未知のアーティストであり、もちろんCD化などほとんどされていなかったのだが、この15年で逆にCD化されていないアルバムの方が数えるほどになってしまった。隔世の感を禁じえないほどだが、こういった無名アーティストの良作にスポットを当てられたことは嬉しいことで、初リイシューのこのCDを手にしながら、『ソフトロックA to Z』を出しておいてよかったなと改めて思った次第。レーベルはCherry Red傘下のNow Soundsで、同じ傘下のRev-Olaといい、着実にこの本のアルバムをCD化していってくれる最も要チェックのレーベルのひとつである。海外のバイヤーの人から聞いた話だが、米英のバイヤーの多くは『Soft Rock A to Z』を持っていて、レーベルの人間も多く持っているそうだ。もちろんこのレーベルの人も持っているそうである。
さて、前置きが長くなったが、このツイン・コネクションのキーマンは全ての曲作りとプロデュースを担当したジャック・ケラー、そして共作者のデイブ・ブルームであることは間違いない。ジャック・ケラーはアンディ・ウィリアムスの「Almost There」などを書いた作曲家で、このアルバムに収録されたサークルの大ヒット曲「Turn Down Day」も同じくジャック・ケラー&デイブ・ブルームのペンによるものだった。ツイン・コネクションのヴォーカルはサークルのヴォーカルと酷似しており、ジャック・ケラーはこういうハイトーンで軽い声質のヴォーカルを探していたのかもしれない。Aメロのヴォーカルに電気処理を施し、生声と交互に進行していく「Sixth Avenue Stroll」はクールでカッコよく、この冒頭の1曲で一気に引き込まれるだろう。同じくクールな雰囲気を持つ「I Think I'll Just Go And Find Me A Flower」、アコースティックなポップ・ナンバー「I Think I Know Him」、そしてハープシコードと弦楽器のバッキングによる美しいバロック調の「Dilemma」と続き、その後にフォークロックの傑作「Turn Down Day」が現れるのだからそのクオリティにはため息がでるほどだ。B面では転調と巧みなベースの進行を使った実にオシャレなソフトロックの傑作ナンバー「Foolin' Around」からスタート、その後、プロのワークスだと感じさせる大バラードの「Summer Sadness」、ハーパース・ビザールかと思わせるオールドタイミーなソフトロックナンバー「Oh What A Lovely Day」と続き、このアルバムが名盤だと改めて感じることができた。
海外のレーベルが作ると嬉しいのはボーナストラックと、解説である。ツイン・コネクションの二人が何者であるかはそれまでまったく分からなかったが、この解説には詳細なプロフィールと数多い写真が載り、双子の一人は既に故人であることなども分かった。そしてボーナストラックには4曲の未発表曲が納められた。この内、2曲の作曲にはこの双子が名を連ねていたが、どちらもジャック・ケラーがプロデュースしていたこともあり、ストリングスも入って意外と(失礼!)いい曲だった。絶対購入すべきCDである。(佐野)





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このページは、Kunihiko Sanoが2010年5月10日 18:00に書いたブログ記事です。

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