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Rolling Stones:『Gimme Shelter』(ワーナー/DLV75597)DVD





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このDVDは先にボックス化された『Get Yer Ya-Ya's Out』と対になるもので、マジソン・スクウェア・ガーデンの王様のような彼らと比べ、我が物顔に振舞うおっかないヘルス・エンジェルスに取り囲まれ、観客はドラッグでラリッていてケンカも連発、全裸の醜悪な女も飛び出し、前者が天国だとするとこのオルタモントのコンサートはまさに地獄、最後は銃を取り出した黒人青年がヘルス・エンジェルスに刺し殺され、エンディングを迎える。
いくらミック・ジャガーが呼びかけてもいっこうに騒ぎは収まらず、呆然と演奏を続けるストーンズの姿は、この1969年という年を見事に暴き出していた。ストーンズの演奏、歌は実に素晴らしい。ロックンロールそのものだ。かつてはLDにもなったこの映画、今回はボーナス・トラックに「Little Queenie」「Carol」「Prodigal Son」が収められたが、何と言っても目玉は、ミックがアイク&ティナ・ターナーの楽屋へ行って、アイクのギターを借りて、作ったばかりの「Brown Sugar」を弾き語りするシーンだ。真剣に聴いていたアイクは「Brown Sugar」の言葉に大喜び、麻薬の隠語なのだが、「明日パーティーやらないか。昔みたいに。」と話しかけ、「忙しいんだ」と断るミックとのやり取りは最高だった。まさにこのシーンもこの時代ならではだ。こういうデモ状態の曲を聴くのは、本当に興奮してしまう。『Rolling 63-89』の中で出来たばかりの「Mixed Emotions」をミックとキースで確認しながら歌っていくシーンも最高だったが、今回の「Brown Sugar」もそれと肩を並べる名シーンだ。これだけで買う価値がある。
(佐野)






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このページは、Kunihiko Sanoが2010年4月22日 16:15に書いたブログ記事です。

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