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原めぐみ:『Everlasting Love』(クリンク/CRCD5017)





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さてVANDAの読者の皆さん、私が強くプッシュしていた日本のソフトロック・バンド、SPRINGSのことを覚えていますか?

解散からもう8年、以来、グループの中心である渡辺ヒロさんと土屋剛さんは「心の扉」のような極上のポップ・ナンバーを書く機会がなくなり、リスナーとしてはさみしい思いをしていました。でもご安心、この原めぐみのミニ・アルバムで遂にあの極上ポップに出会えます。この原めぐみさんは、1960年生まれのアラフィフ世代、1980年にデビューして以来、原めぐみ名義で4枚、原江梨子名義で3枚のシングルをリリースした後は1991年に引退し、輸入家具・雑貨店「Grace Note」のオーナーとして活躍されていましたが、今回のカムバックとなりました。ジャケットの写真は見目麗しく、美しさに目を惹かれますが、おやこの高く持った髪の毛とジャケットも文字の雰囲気、そして添えられた「...presenting the fabulous」、そうです、ロネッツです。彼女はその当時、ジューシィ・フルーツのメンバーがお手伝いし、ウォール・オブ・サウンドのシングルを作った過去があり、今回はSPRINGSの渡辺ヒロさんの作曲、土屋剛さんのアレンジに原さん自身が作詞を手がけ、プロデュースもSPRINGSのプロデューサー中村俊夫さんで、さらに発展した究極のウォール・オブ・サウンドが生み出されました。その曲がタイトルでもある「Everlasting Love」。このタイトルと言えばすぐソフトロックの名曲、Love Affairの大ヒット曲を思い浮かべればあなたは上級者、シャレも効いてますね。深いエコーと力強いパーカッション、その音壁を突き破るゴージャスなストリングス、メロディもヴォーカルも美しく、フィル・スペクターのあのサウンドが甦ります。ステレオとモノが入っている所が嬉しく、特にモノのあの独特の篭った手触りが本当にポップスを理解している人たちなんだなと分かるはず。後半のストリングスの転調は大瀧詠一だし、エコーに溶ける厚いハーモニーはブライアン・ウィルソンだし、もうポップス・ファンは狂喜乱舞です。カラオケまで入っているので細かいチェックもできますよ。この3トラックに加えて先に紹介した1981年の音壁シングル「見つめあう恋(ハーマンズ・ハーミッツのカバー)/涙のメモリー」と、ニック・ロウのカバーシングルも出したことがある三遊亭円丈のアルバムのカセット版のみ収録の音壁曲「離さないで」(コニー・フランシスのカバー。1981年)という3曲の貴重なトラックも網羅したのがこのミニ・アルバム、12月20日発売です。
(佐野)




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このページは、Kunihiko Sanoが2009年12月 3日 18:50に書いたブログ記事です。

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