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Ray Davies:『The Kinks Choral Collection』(Decca/2703909





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少し気づくのが遅く、紹介が遅くなってしまったレイ・デービス先生の新作です。レイ先生は、まさに私の先生なので、全てがOKの、特別な存在なのですが、今回のアルバムだけは、「先生、ちょっと失敗だったかも」と耳打ちしてあげたい。

このアルバムはキンクスのナンバー14曲、ソロのナンバー1曲のリメイクを集めたもので、レイ先生のヴォーカルに、クロウ・エンド音楽祭合唱団なるクラシックの合唱団のコーラスを付けたものですが、サウンド自体がバンド・サウンドだったので、クラシカルなコーラスが浮いた存在になってしまいました。それならばオーケストラをもっと入れて、コーラスを生かすアレンジをすればよかったのに、どうにも中途半端です。特に「You Really Got Me」や「All Day And All Of The Night」が、歌と演奏はロックンロール、そこにクラシカルなコーラスですから合うはずがない。バラードの「Waterloo Sunset」や「Celluloid Heroes」も、コーラスが入ってもいまいち効果はなく期待はずれのナンバーが続く中、良かったのは「See My Friends」でした。単調なメロディだけにコーラスが幻想的に渦巻き、これは二重丸。あとは「Village Green Medley」の中の「Do You Remember Walter」が、アコーディオンを入れ、シャッフルビートのお洒落なアレンジに変えてあってこれは素晴らしい。ただこの2曲だけ。結局はアレンジを大きく変えた曲が良かったのであり、従来の歌と演奏にこういうクラシカルなコーラスは合わないということを実証して見せたのでした。まあ試行錯誤の多いレイ先生ですから、これも通常作業の一貫でしょう。(佐野)




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このページは、Kunihiko Sanoが2009年7月27日 17:36に書いたブログ記事です。

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