acari:『片想いのレッスン』 (Happiness Records/HRBD-012)

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以前紹介したシティポップ・コンピレーション『TOKYO CITY POPS』に参加していた、若手のギターポップ・バンド、acari(アカリ)が初のフルアルバムをリリースした。
期待の新星となりうる存在なので早速紹介しておこう。

まずは彼らの簡単なプロフィールを。
京都で活動していたヴォーカル&ギターの三浦コウジが上京後の2006年にacariを結成する。その後メンバーチェンジを経た2008年5月に、ベーシストの伊藤祐介とドラマーの斉藤正樹を加えた現在の編成で活動を続けている。
2007年には自主制作ミニアルバム『魔法』をリリースし、委託販売をしていた下北沢の某レコードショップのチャートを賑わすなど、一部の音楽ファンの間では評判になっていた。
2008年2月にはEP『キャラメル』をリリースし、前出の『TOKYO CITY POPS』に同曲を提供している。昨今の新人バンドとしては順風満帆なスタートを切っている。

本作『片想いのレッスン』は、全てのソングライティングを三浦が手掛け、彼自身のナイーヴなヴォーカルにトリオ編成のシンプルなバンド・サウンドを基本とした、ソフト・サウンディン・ミュージックが耳に優しいのだ。
印象的なハイポジションのアルペジオで始まる冒頭の「美しい人」、懐かしきファンカラティーナ的アプローチの「秘密の世界」、ブルージーなボッサの刻みから感動的なフックへと展開する「静かな休日に」など聴きどころは多い。
60年代中期のフォークロックを祖とする、80年代初期イギリスのネオアコースティック・シーンで感じられた繊細さと瑞々しさを、90年代の渋谷系(硬派サイドの)を経て現在に受け継いだ立ち位置なども含め、今後の展開が楽しみな存在といえるだろう。
(ウチタカヒデ)

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このページは、Takahide Uchiが2009年1月22日 21:51に書いたブログ記事です。

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