2008年5月23日金曜日

Radio VANDA 第 98 回放送リスト(2008/6/04)

Radio VANDA は、VANDA で紹介している素敵なポップ・ミュージックを実際にオンエアーするラジオ番組です。

Radio VANDA は、Sky PerfecTV! (スカパー) STAR digio の総合放送400ch.でオンエアーしています。

日時ですが 木曜夜 22:00-23:00 1時間が本放送。
再放送は その後の日曜朝 10:00-11:00 (変更・特番で休止の可能性あり) です。

佐野が DJ をしながら、毎回他では聴けない貴重なレア音源を交えてお届けします。


特集:Best Hits 1970 in JAPAN


 1.I.O.I.O....Bee Gees

 2.Easy Come Easy Go...Bobby Sherman

 3.Yellow River...Christie

 4.Venus...Shocking Blue

 5.Goodbye Sam,Hello Samantha...Cliff Richard

 6.Love Grows...Edison Lighthouse

 7.25 Or 6 To 4...Chicago

 8.Carolina In My Mind(Apple Version)...James Taylor

 9.Don't Pull Your Love...Hamilton,Joe Frank & Reynolds

 10Mandom-Lovers Of The World...Jerry Wallace

 11Love Me Tonight...Tom Jones 

 12Never Marry A Railroad Man...Shocking Blue 

 13Highway Star...Deep Purple

 

 

 







2008年5月15日木曜日

☆グッド・フレンズ:『ウッドストックの夏』(Vivid Sound/VGL176)


GAROのマークこと堀内護、スプリングスのヒロ渡辺、CASHの太田シノブ、作詞家篠原仁志、ウクレレマスター笹沢一宏、長谷信夫、そして多くのこれらのグループの作詞を手掛け、作曲もする謎の才人、Dewroh The EmonというCSN&Yフリークによって結成されたユニット「グッド・フレンズ」は、このアルバムを1994年に発表、コアな音楽ファンから高い評価を得ていたが、その幻の名作がリイシューされた。 完璧な3パートのハーモニー、オープン・チューニングのギター、アコースティック・ギターの美しい響き、エレクトリック・セットもあり、アルバムの10曲とボーナストラックとして収録されたCASHの1曲は、CSN&Yであり、GAROであり、フォークであり、ロックであり、全ては1970年代の空気に満ち溢れていて心地よい。
ではいくつか曲をピックアップして紹介しよう。
冒頭の「Good-by Captain AMERICA」は堀内の作曲で、極上のハーモニーが楽しめるアップテンポのフォークロック・ナンバーで最もキャッチーな快作。
十郎ザエモン(Dewroh The Emon)作曲の「君の忘れ物」はスティール・ギターを効果的に使ったメロディアスで愛らしいナンバーでこれも実に素晴らしい。
ハーモニクスとオープン・チューニングのギターに導かれた十郎ザエモンの「Dの会話」はイントロで引き込まれる。
哀調を帯びた堀内作の「ウッドストックの夏」はこれぞGARO、ファンにはたまらない。オープン・チューニングのギターと3パートのハーモニーが冴えわたる笹沢の「見たことのある景色」は最もCSN&Y色が強く、この曲もファンは泣ける。
アコースティック・ギターの弾き語りから始まる堀内の「カーテンコール」もGAROの香りが強く漂う。
まだこのアルバムを聴いたことがない人は、是非、この機会に購入して欲しい。こんな快作がひっそりとマイナーレーベルからリリースされていたなんて、嬉しい発見だ。(佐野)
ウッドストックの夏











2008年5月13日火曜日

Summer Soft 『黄昏サンセット』 (Happiness Records / HRBD-005)

 

湘南、茅ヶ崎といえば、古くは加山雄三やGSのザ・ワイルドワンズ、70年代にはブレッド&バター、70年代後半から現在に掛けてサザンオールスターズなど大物アーティスト達を育んだ、音楽的に豊かな地域というイメージがある。 今回紹介するSummer Soft(サマーソフト)も、そんな茅ヶ崎をホームに活動している、若きシティポップ・ユニットなのだ。ここでは彼らのデビューアルバム『黄昏サンセット』を紹介したい。 

彼らSummer Softは2006年に、ギターの滝沢ゆきち、ヴォーカルとカホンの泉健二、ベースの佐藤博亮によって結成され、茅ヶ崎から都内を中心にライヴ活動を行っている。 そのパフォーマンスはメンバー3人によるアンプラグド編成という特性を活かし、ライヴハウスやクラブ、カフェにとどまらず、ストリートでも展開しており、非常にアクティヴなライヴ・ユニットとしても注目されているのだ。 このユニットのソングライティングは主としてギターの滝沢が手掛けており、作詞面でヴォーカリストである泉の協力が見られる。今回のデビュー・アルバムには、泉が単独で作詞作曲している曲も1曲収録されているので、今後は二人の作風の違いがくっきり現れて幅の広い音楽性を生んでいくことだろう。
冒頭から完成度の高い構成力を持った「シティポップは片想い」、サンバのカッティングが爽快な「青い夜とファンファーレ」、さながらアコースティックAORといったセンスを見せつける「radio song」など曲の素晴らしさもさることながら、巧みな表現力を持った泉のヴォーカルの存在感はどうだ。爽やかなブリーズを感じさせる、その歌声に魅了されない音楽ファンはいないのではないだろうか。 ハワイアン・ブルーアイドソウルのTender Leafから、山下達郎や角松敏生ファンまでも惹き付けそうな気配を感じさせ、今年の夏のドライヴには欠かせないアイテムとなりそうだ。
(ウチタカヒデ)

2008年5月11日日曜日

「As Long As We're In Love」 Wouter Hamel



                 
              「As Long As We're In Love」 Wouter Hamel

今年1月末に来日公演をおこなった、オランダのジャズ系シンガーソングライターWouter Hamel(ウーター・ヘメル)のデビューアルバム『Hamel』(07)からの1曲で、筆者は年頭に聴き込んでいたのだが、このサウンドがもろに、ジェリー・ロス~ジョー・レンゼッティー的なノーザンソウル寄りのソフトロックなのだ。
一部の音楽通の間では既に注目されている本作のプロデューサー、ベニー・シングスの音楽的引き出しの一つなのかも知れないが、今後WEBVANDA読者にも注目のアーティストになると思われる。
(ウチタカヒデ)

2008年5月6日火曜日

相対性理論:『シフォン主義』 (みらいRECORDS /XQEH-1002)

 

20世紀最大の理論物理学者アルベルト・アインシュタインが発表した世界的に有名な理論をバンド名に冠した、ノンカテゴライズなギターポップ系バンド、相対性理論(そうたいせいりろん)のファーストアルバムが本作である。 正確には07年1月から自主制作盤として一部の店舗で細々と販売されていたものだが、評判が評判を呼び、自主制作盤としては異例の2000枚を売上げ、今回新たにマスタリングして全国流通のインディーズ盤として新装リリースに至った。

 バンドの結成は06年9月に遡り、その2ヶ月後には早くも本作を制作して、ライヴ会場で販売していたというから驚きだ。メンバーはヴォーカルのやくしまるえつこを中心に、ギターの永井聖一、ベースの真部脩一、ドラムの西浦謙助の4名からなり、アルバム収録曲全てのソングライティングを真部が手掛けている。
 筆者は1年程前に自主制作盤の本作を入手して以来、その突飛なタイトルのセンスや、無節操(計算された?)に並べられた語句で韻を踏ませる歌詞のセンテンスなど、サブカル的立ち位置の奇妙な魅力に惹かれてしまったのだ。サウンド的にも3リズム・バンドにありがちなマンネリなアレンジは感じられず、メンバー各々から醸し出される音楽的引き出しが絶妙のバランスを保っていて飽きさせない。さらにヴォーカルやくしまるの独特なキャラクターも相まって、バンドの個性は他に類を見ないほどユニークである
アルバム中もっともキャッチーで、某音楽ダウンロードサイトでも1万近くを叩きだしたという「LOVEずっきゅん」は、アフロ・カリビアンなリズムをバックに、「貝殻集めて歩くの 由比ヶ浜」など昭和歌謡的歌詞がチャイニーズ・スケール風メロディで歌われるなど、支離滅裂な折衷感覚が圧巻でたまらないが、個人的には80年代初期~中期にモリッシーとジョニー・マーという二人の天才を配したザ・スミスのサウンドを彷彿させる、「スマトラ警備隊」と「夏の黄金比」がとにかく好きだ。両曲とも複数のギター・トラックからサウンドを構築させて、分散コード(アルペジオ)のリフをアクセントにしているなど、ジョニー・マー的なセンスを色濃くしている。特に「夏の黄金比」はマイナー・キーのアルペジオが切ない歌詞に共鳴し、その世界観に引き込まれてしまって、昨年もっとも聴いたベストソングの1曲に入れた程だ。
 本作『シフォン主義』(単に語呂合わせではなく、構造主義的な意識を感じるアルバム・タイトルだ)を足掛かりにメジャー展開していくであろう、彼ら相対性理論を今後も応援していきたい。
(ウチタカヒデ)