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石橋英子:『drifting devil』(RHYTHM TRACKS/XQFL-1004)





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90年代から活動しているオルタナティヴ・ロックバンドPANICSMILEのドラマーであり、町田康(町田 町蔵)をはじめ様々な個性派アーティストのレコーディング・セッションでも活躍するマルチ・ミュージシャン、石橋英子のセカンドアルバムがリリースされる。

2006年のファーストアルバム『Works for Everything』から、元on button downのアチコとのユニット石橋英子×アチコ名義での二作、『ロラ&ソーダ』(2007年)と『サマードレス』(2008年10月)を挟んでリリースされる本作は、全てが書き下ろしの新曲で、長期に渡るレコーディングでは石橋自身によるオーヴァーダビングも多くされ、マルチ・ミュージシャン振りをいかんなく発揮している。
そのような高度なミュージシャンシップもさることながら、個々の楽曲のクオリティも極めて高く、ポップ・ミュージックのもう一つの在り方を強く感じさせるのだ。
アルバムは、『Hot Rats』の頃のフランク・ザッパを彷彿させる変拍子ジャズロックの「Dizzy Dance」でいきなり幕を開け、続く「Fearless【STOP】」では70年代末期ニューウェイヴ・サウンドを意識した雰囲気が懐かしくも新しい。音の重ね方など、その音像にはホルガー・シューカイの影響も感じさせる。
「Last Sky」やタイトル曲の「drifting devil」でも、アバンギャルドな実験性とポップ感覚が同居し
ており、ジャンルではカテゴライズ出来ない、"石橋英子ミュージック"たる唯一無二な個性を強く印象付けてまったく飽きさせない。
ポップ・ミュージックが持つ構成美だけに囚われない、広い間口を持ったリスナーは元より、多くの音楽ファンにも聴いて欲しいアルバムといえる。
12月3日リリース。
(ウチタカヒデ)





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このページは、Takahide Uchiが2008年11月30日 23:59に書いたブログ記事です。

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