2008年5月15日木曜日

☆グッド・フレンズ:『ウッドストックの夏』(Vivid Sound/VGL176)


GAROのマークこと堀内護、スプリングスのヒロ渡辺、CASHの太田シノブ、作詞家篠原仁志、ウクレレマスター笹沢一宏、長谷信夫、そして多くのこれらのグループの作詞を手掛け、作曲もする謎の才人、Dewroh The EmonというCSN&Yフリークによって結成されたユニット「グッド・フレンズ」は、このアルバムを1994年に発表、コアな音楽ファンから高い評価を得ていたが、その幻の名作がリイシューされた。 完璧な3パートのハーモニー、オープン・チューニングのギター、アコースティック・ギターの美しい響き、エレクトリック・セットもあり、アルバムの10曲とボーナストラックとして収録されたCASHの1曲は、CSN&Yであり、GAROであり、フォークであり、ロックであり、全ては1970年代の空気に満ち溢れていて心地よい。
ではいくつか曲をピックアップして紹介しよう。
冒頭の「Good-by Captain AMERICA」は堀内の作曲で、極上のハーモニーが楽しめるアップテンポのフォークロック・ナンバーで最もキャッチーな快作。
十郎ザエモン(Dewroh The Emon)作曲の「君の忘れ物」はスティール・ギターを効果的に使ったメロディアスで愛らしいナンバーでこれも実に素晴らしい。
ハーモニクスとオープン・チューニングのギターに導かれた十郎ザエモンの「Dの会話」はイントロで引き込まれる。
哀調を帯びた堀内作の「ウッドストックの夏」はこれぞGARO、ファンにはたまらない。オープン・チューニングのギターと3パートのハーモニーが冴えわたる笹沢の「見たことのある景色」は最もCSN&Y色が強く、この曲もファンは泣ける。
アコースティック・ギターの弾き語りから始まる堀内の「カーテンコール」もGAROの香りが強く漂う。
まだこのアルバムを聴いたことがない人は、是非、この機会に購入して欲しい。こんな快作がひっそりとマイナーレーベルからリリースされていたなんて、嬉しい発見だ。(佐野)
ウッドストックの夏











0 件のコメント:

コメントを投稿