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2007年3月24日土曜日

Radio VANDA第84回選曲リスト(2007/4/5)

Radio VANDA は、VANDA で紹介している素敵なポップ・ミュージックを実際にオンエアーするラジオ番組です。

Radio VANDA は、Sky PerfecTV! (スカパー) STAR digio の総合放送400ch.でオンエアーしています。

日時ですが 木曜夜 22:00-23:00 1時間が本放送。
再放送は その後の日曜朝 10:00-11:00 (変更・特番で休止の可能性あり) です。

佐野が DJ をしながら、毎回他では聴けない貴重なレア音源を交えてお届けします。


特集:The Buckinghams


1. Don't You Care('67)

2. Kind Of A Drag('66)

3. I'm A Man('66)

4. Why Don't You Love Me('67)

5. Mercy,Mercy,Mercy('67)

6. Hey Baby('67)

7. Susan('67)

8. Big Business Advisor('67)

9. Back In Love Again('68)

10. Are You There('68)

11. You Misunderstand Me('68)

12. Where Did You Come From('68)

13. It's A Beautiful Day('69)

14. Difference Of Opinion('69)

15. C'mon Home('67)

 

 


2007年3月21日水曜日

☆Cass Elliot:『The Complete Solo Collections 1968-1971』(Hip-O-Select/ 602498829875)




ママス&パパスを離れてからのソロのキャス・エリオットは、持ち前の伸びやかで声量のある声を生かした素晴らしい曲を次々生み出していた。このアルバムはソロ活動を前半というか華の時代のダンヒルから出した2枚のアルバム+シングルの完全版。この後はRCAに移籍して3枚アルバムを出すが1973年に夭折してしまっている。デビューアルバムはスローな曲が多くて魅力が出なかったが、セカンドの『BubbleGum Lemonade & Something For Mama』ではキャッチーでアップのナンバーが多くなり、魅力が一気に開花した。ハーモニーグラスでも知られるドラマティックな「Move In A Little Closer Baby」、サビの開放感が魅力の「Welcome To The World」、そしてバリー・マン作の流麗な「Make Your Own Kind Of Music」がその核。そしてシングルのみでバリー・マン作の「It’s Getting Better」と「New World Coming」をリリース、特に「New World Coming」はその陽光差し込むような伸びやかで開放感あふれる最高の曲で、個人的にもあらゆるアーティストの好きな曲で10本の指に選ぶ名曲中の名曲、このアルバムは必ず入手すべきマスト・バイ・アイテムだ。(佐野)
Solo Sessions 1969-1971

2007年3月1日木曜日

☆Paris Sisters:『The Complete Phil Spector Sessions』(Varese Sarabande/302066752-2)

フィレス以前のフィル・スペクターのワークスで最も成功していたのが、このパリス・シスターズだ。プロデュースを担当した5枚のシングルの内4枚が全米チャートでランク・イン、その中の1枚はトップ5入りしたのだから、大成功と言えるだろう。しかし長くこのシングル5枚はまとめてCD化されることはなく、ヒットしたA面がバラバラに収録されるのみだったので、こうしてまとめてCD化されることは価値がある。曲は全て1961年から1962年にリリースされたものなので、フィレス時代のあの華麗なスペクター・サウンドというのには出会えない。それはゴールド・スター・スタジオの特徴的な深い、深いエコー、ハル・ブレインの自由奔放なドラミング、強力なリズム隊などがまだ確立されていなかったからで、バッキングがモノラルの中で溶けあった平面的なカンバスにストリングスの筆が絵を描いていくサウンドは、テディ・ベアーズに近いテイストがある。しかし1954年にデビューし、11枚のシングルをリリースしていた彼女らは、マクガイア・シスターズに近いジャズ・コーラス・グループだったのに、プリシラ・パリスのハスキーな癒し系ヴォーカルのソロに変えたスペクターの手法はさすがだ。A面曲はセンチメンタルなバラードが並び、ウィスパリングに近いプリシラのヴォーカルの魅力を引き出している。第一弾の「Be My Boy」はスペクター本人が書いて全米56位、2枚目はバリー・マンが書いた「I Love How You Love Me」で全米5位と大ヒット、3枚目はキャロル・キング=ゲイリー・ゴフィンの「He Knows I Love Him Too Much」で34位、4枚目は再びバリー・マンで「Let Me Be The One」が87位と、4枚連続でヒットを獲得した。5枚目のスペクター本人が書いた「Yes-I Love You」はヒットしなかったが、どれも魅力的なミディアム・スローのバラードばかりだった。B面曲もまだこの頃は手抜きがなく、捨て曲ではない。特筆すべきは5枚のシングルB面「Once Upon A While Ago」の作者がThe Paris Sistersだったことだ。スペクター以降、パリス・シスターズで3枚のアルバムと、ソロになってさらに3枚のアルバムを出すプリシラ・パリスは、曲が書けるため、多くの曲がオリジナルになるのだが、1962年の段階で既に曲を書き始めていたのだ。プリシラは声だけでなく、容姿も美しく、華奢ではかなげな美女だったが、実は曲も書けるこの時代では画期的な女性シンガーのひとりだったのである。なんだかカッコいい。(佐野)
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