2005年1月5日水曜日

☆Curt Boettcher:『Chicken Little Was Right』(Rev-Ola/CRREV73)


以前紹介したSound Cityからリリースされていたカート・ベッチャー73年の未発表アルバムだが、選曲を変えてRev-Olaからリリースされた。
サンディ・サルスベリーもこのパターンだったので、ミレニウム関係はこの両レーベルから目を離せない。
さて、Sound City盤からは落ちたのは "You Make Me Feel So High" と "I've Been Wrong" の2曲。
レコーディング仲間だったMoses LakeのWeb Burrellが前者、後者は作者のDon Gereのリード・ヴォーカルのデモだからか、時間はたっぷり余っているのになぜか外されている。
その代わり入ったのが "Louise" と "Rest In Peace" の別ミックスと、既にボールルームの CD に入っている "It's A Sad World" と "Believe You" "If You Only Knew" 、さらにSound Cityの『Another Time』に入っていた "Along Comes Mary" のデモと、これはガッカリの内容だと一瞬思ったもの。しかしよく聴くと、 "Along Comes Mary" はイントロがギターからではなくピアノのリフからスタートしていて、エンディングは完奏している20秒近く長い完全版。これは買う価値がある。
じゃあ、この曲だけが売りだった先の『Another Time』はこれで不要かと思ったら、2曲目に入っている "Another Time" は1コーラス短く、さらにミックスが違う別ヴァージョンだということが分かった。
さらに日本のDreamsvilleの『Chicken Little Was Right』(YDCD/0108)のものはSound City盤プラス完奏しないショート・ヴァージョンの "Along Comes Mary" で今度こそ不要かと思いきや、 "Party People" "Show Me Do Me" "Bandits" という1980年録音の未発表曲が入っていた。カート作ではなく、さらに完全なディスコ・ナンバーなので、コレクター以外は不必要な代物だが、こうやって手を変え品を変え、小出しにリリースされるのも、困ったもの…。
(佐野)

Chicken Little Was Right

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