2004年2月18日水曜日

☆ビギン:『いつまでも/ユガフ島』(テイチク/TECN15957)



八重山や宮古へ訪れたことがある人にとって、ビギンの音楽は特別なものになる。コーラル・ブルーの美しすぎる海、碧い空に涌き立つ雲、サンゴの白い浜にはアダンやモンパの木の命溢れる緑が輝く。
そのとっておきの場所が、自分達以外に誰もいない。
みんなに知って欲しくて、でも決してついででは来て欲しくない、そんな特別な場所が八重山・宮古にはいくつもあるのだが、ビギンの島唄を聴くと、目の前にそのとっておきの場所がふと現れるのだ。
ウチナーの旋律が織り込まれながらヤマトの私達の心の琴線にも触れる懐かしさは、それが日本人の現風景につながっているからだろう。
比嘉の優しさ溢れる歌声にも、いつも心が動かされる。
さらに今回の CD が素晴らしいのは、初回盤にこの2曲の DVD が付いている点だ。
3人が島をずっと歩き続ける「いつまでも」もとてもいいが、特に気に入ったのが竹富島を写し続けた「ユガフ島」だ。
ああ、これはコンドイ浜だ、この木陰から見える海は星砂の浜だ、私のとっておきの場所が、実際の映像となって現れる。八重山の言葉を多く織り込んだ「ユガフ島」を聴いて、今年も早く「帰りたく」なった。
もう6年連続で、この八重山・宮古へ行く決意だったのだが、1日も早く行きたい、「郷愁」は映像を見るたびに募るばかりである。是非、みんなも行って欲しいな。(佐野)
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