ロジャー・クックとマデリン・ベルのデュオ・ヴォーカルを基本としたグループ、ブルー・ミンクは、1969年の"Melting Pot"が全英3位に輝いて以来、1973年の"Randy"まで数多くの全英ヒットを生み出した人気グループだった。そのヒットを書いたのは当然、ロジャー・クック=ロジャー・グリーナウェイの黄金コンビ。本CDは36曲と、今までで最も多くCD化されたコンピであり、内15曲がクック=グリーナウェイ、それぞれが単独で作曲に入っているものを含むと18曲がこの2人の作品で、ファンとしてはこたえられない内容だった。
ヒットしたクック色が強い"Melting Pot"や"Good Morning Freedom"は、ポップ色を帯びたソウルといった感じで、そういったグループなのかと思っていたら、こうやってまとめて聞くとR&B色の強いファンキーなナンバーも多く、クック=グリーナウェイの作品でも"Get Up"のようなビート・ナンバーがよりいい出来だった。クックのグループなのでグリーナウェイ色は薄いが、その中でキャッチーなフックが飛び出す"Randy"はグリーナウェイのセンス全開の快作だった。またグリーナウェイがクックとではなくDundasなる人物と組んで作った"Where Were You Today"はポール・マッカートニー作といいたくなるような洒落た傑作で必聴。2曲の未発表曲も含めれているがその内の1曲はなんとジョン・レノンの"Instant Karma"。ほぼ完コピで、出来が特別いい訳でもないが、何度も聴いてしまった。何て言ったって"Instant Karma"だ、完コピなんて泣けてしまうよね。
(佐野)

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