ラヴ・ジェネレーション単独の初のCDがリリースされた。リリースされた3枚のアルバムの中からセレクトされた24曲とアルバム未収録の"Catch In Up On Fun"を加えた25曲がラインナップだ。
フラワー・ムーヴメントから生まれたフォーク・ロック系のハーモニー・グループの中では最もソフト・ロック度が高い彼らの曲は、こうしてまとめて聴くとその良さは抜群。トミー・オリバーのプロデュース作品の中でもラヴ・ジェネレーションがベストだろう。まずファーストからはカウンターのコーラスが最高に決まった"She Touched Me"を筆頭にペダルが効果的な"The Love In Me"など、セカンドからはキャッチーなフックへの切り変わりが素晴らしい"You"や様々に表情を変える力作"W.C.Fields"など、そしてサードからはジム・ウェッブ作の"Montage From How Sweet It Is"、ニール・セダカ作の"Let The Good Times In"を始め、トミー・オリバー作の楽しさ溢れる快作"Love And Sunshine"とダンサブルなAメロとブリッジの転調が最高に決まった傑作"Love Is A Rainy Sunday"が入り、十分な内容のセレクトだった。あとキャロル・キング作の"Hey Girl"とアンダース=ポンシア作の"Sunrise Highway"が入れば言うことなしだったが、ぜいたくは言うまい。ラスト・シングルでシングルのみのリリースだった"Catch In Up On Fun"は、牧歌的なナンバーで、その爽やかなハーモニーはラヴ・ジェネレーションそのものだった。なお、以前に書かれたメンバーのバス事故死という記述はまったくの誤りで、ツアーに出ていた4人のメンバーの内女性メンバーがツアーを嫌がるようになったため、ツアーには出ずに音楽を作っていたベイラー兄弟が自分達だけでサードを録音したというのが真相だった。このベイラー兄弟は、後にモンキーズ、パートリッジ・ファミリー、ブレディ・バンチなどのバックコーラスを受け持った重要なスタジオ・ミュージシャンになったという事実も知られていない。
(佐野)

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