遂にトニー・マコウレイとジョン・マクレオドの作品集がリリースされた。これで2001年のリイシュー大賞は決まった。全てのポップミュージックを愛する人は必ずこのアルバムを購入しなければいけない。これは義務。35曲もの全英トップ20を生み出した天才ソングライター/プロデューサーのトニー・マコウレイだが、彼はパイ・レコードの専属プロデューサーとして60年代に多くの名曲をパイのアーティストに提供した。マコウレイが最も旬のこのパイ時代の作品を一挙43曲も集めた究極のソングブックが本作なのである。
ファウンデーションズは"Baby Now That I've Found You"他7曲、フライングマシーンは"Marie Take A Chance"他3曲、ピケティウィッチは"(It's Like A) Sad Old Kinda Movie"他3曲、ペーパードールスは"Someday"他3曲、ロング・ジョン・ボードレーは"Let's The Heartaches Begin"他3曲と、既にCD化が完了している大物はまずおいしい所をしっかり押さえている。そしてジェフェーソンの"Baby Take Me In Your Arms"、マーマレードの"Baby Make It Soon"ももちろん収録。さて、これからはお楽しみの初CD化の曲を追っていこう。まずは完全未発表だったジェファーソンの"Love Grows"にビックリ。あの上昇していくリフがないが、ヴォーカルの魅力はトニー・バロウズと対等だ。そして最も楽しみなのが曲自体、初めて聴くものになる。その中ではシャッフルビートの洒落たDavid Garrickの"Rainbows"、キャッチーなメロディと流麗なサウンドが素晴らしいSweetcornの"Catch Me,Catch Me"をはじめ、高揚感のあるイントロと展開が心地よいDavid Essex"Just For Tonight"、パワフルなヴォーカルとマコウレイ・サウンドが一体となったアップのCommittee"Sleep Tight Honey"、力強いビートが爽快なSandra Barry"Stop Thief"、親しみやすいCarl Wayne"You're A Star"が特に印象に残る。イントロから耳をひき、頭の4小節で心を捕らえ、マコウレイしか書けないキャッチーなフックで夢中にさせてしまうこれらの曲はまさに「マコウレイ・マジック」だ。あと、マコウレイの相棒であるジョン・マクレオドもいい曲を書くのだが、その7曲のマクレオド作品ではSaffronsの"Baby Baby I Can't Let You Go"が、そのキャッチーさ、爽やかさでマコウレイ作品と比べても一歩も劣らない。マクレオド作品にも是非、耳を傾けてほしい。
(佐野)

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