Cyrkle:『Red Rubber Ball』(Sundazed 11108)
☆Cyrkle:『Neon』(Sundazed 11109)
Sundazedがサークルのコロンビア音源の完璧なCD化を実現してくれた。未発表トラックまで入り、これでサントラの『The Minx』以外のサークルは完成である。まず『Red Rubber Ball』から。このファースト・アルバムはなんと初CD化なのだ。このファースト、典型的なフォーク・ロック・アルバムで、全米2位になったポール・サイモン提供の"Red Rubber Ball"とS&Gの"Claudy"、ジャック・ケラーの"Turn Down Day"以外は地味な印象。
さてこれから肝心なボーナストラックを紹介しよう。未発表曲はインストの"Downtown Blues"と"How Can I Leave Her""Money To Burn"のデモで、出来のいいものではない。ただ、"How Can I Leave Her"の歌のたどたどしさがGSを彷彿とさせ個人的には微笑ましい。 初CD化はB面曲の"The Words"。トム・ドウズのオリジナルで、まさにフォーク・ロック。初CD化ではないが、シングル・オンリーのドラマティックな"Reading Her Paper"はサークルの最高傑作のひとつだ。なおシークレットトラックで、彼らのインタビューが入っている。セカンド・アルバム『Neon』は、全体的なクオリティがぐっと上がっている。ポール・サイモンやバカラックのナンバーもいいが、愛らしい"Two Rooms"とボサノヴァの"The Visit"が素晴らしい。まさにソフトロックだ。さてボーナストラックだが、未発表曲ではまず作者不明の"You Can't Go Again"。アップテンポのなかなかキャッチーなナンバーだ。シタールが入らない"Don't Cry,No Fears,No Tears Comin' Your Way"の別テイクは、歯切れがよく、こちらの方が魅力的。そして今回のCD化のハイライトが"Terry's Theme"。解説のドミニックは気づかなかったと見え、何も書いていないが、この曲は"The Minx"の別ヴァージョンである。ホーンやフルートが加わったより完成された印象の見事なボサノヴァだ。67年の録音とあるので、70年の『The Minx』よりかなり前に録音されたものだと分かりこれには驚かされた。初CD化はB面曲の"Friends"。カントリー・タッチのナンバーだが、重なり合うハーモニーが心地よい佳曲だ。シークレットトラックは、"The Cyrkle For United Way"という未発表のジングル。
(佐野)

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