2001年6月19日火曜日

☆Honeys:『The Honeys Collection』(ウルトラヴァイヴ/ 2032)


 ようやく待ちに待ったハニーズのコレクションがリリースされた。
 最初に見たトラックリストとは大分変わってしまったが、注目のトラックが多い。ハニーズのCDではこれがベストの内容だろう。
 なんといっても注目は未発表トラックで、その中でもベストがリック・ヘンが書いた68年の "Holiday"だ。リック・ヘンらしい洒落たメロディ、中間部のひねったハーモニーなど素晴らしい出来。他ではフィル・スローン=スティーヴ・バリの作曲・プロデュースの65年の未発表トラック "No Bobby No", "It's The Thought That Counts", "I Love You Much Too Much" も面白いし、63年にキャピトルからマーキュリーに移籍したニック・ベネットの元で録音した "In The Still Of The Night"、またジンジャーとダイアンが Jerry Capehart という名前で作曲したJerry Berryhillの "Love On The Run"も貴重だ。
 
 ブートでしか聴けなかった未発表の5曲からは一番出来のいいカントリ-ナンバー "Darlin' I'm Not Steppin' Out On You" のみが収録されている。初CD化は65年にトミー・ボイス=ボビー・ハートの作曲・プロデュースでリリースしたジンジャー&ザ・スナップス名義の "Seven Days In September/Growing Up Is Hard To Do" はキャッチーで内容がいい。
 その他ではハニーズが参加したゲイリー・アッシャー&ジ・アシャレッツやサファリーズの曲が入ったが、60年代のハニーズの曲で "Tonight You Belong To Me" のみ外されたのは、『Capitol Collector's Series』も買わせようというキャピトルの陰謀だろう。

(佐野)


0 件のコメント:

コメントを投稿