The Who:『BBC Sessions』(ポリドール/POCP7413)


  遂に待ち望んだフーのBBCでのスタジオ・ライブ集がリリースされた。今まで散々な色々なブートを買ったが、これでおさらば出来る。何しろ音質が信じられないほどクリアー。さてCDは「My Generation」の歌詞を変えた「Radio 1 Jingle」で始まるという心憎い演出でスタートする。
「Anyway Anyhow Anywhere」以降「Good Lovin'」「Just You And Me,Daeling」「Dancing In The Street」といったブートではお馴染みながらオフィシャルでは初登場の曲を交えて、26曲が披露される。それにしてもフーはキース・ムーンの比類なきドラミングを中心に、ジョン・エントウィッスルの縦横無尽のベース、ストロークでは最高のロック・ギタリストであるピート・タウンゼンドのギターと、60年代の他のバンドと比較にならないテクニックを持つ最高のライブ・バンドだということを改めて痛感した。そしてコーラスが旨い。これだけの演奏をしながらきちんとハモるのはフーならでは、ライブでのワイルドさと、レコードでのポップさが同居しているのがフーなのだ。20曲目の70年に録音した「Substitute」から一気に重低音が出たフーの本領発揮のライブの音に変わる。その前の67年の音とはまったく違う。この間に録音技術と機材が飛躍的に進歩したのは、他のライブ・アルバムを聴いても歴然だろう。最後は「Boris The Spider」を使った「Radio 1 Jingle」で終わり、これも小癪で嬉しい。
(佐野)

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このページは、Kunihiko Sanoが1999年6月17日 18:42に書いたブログ記事です。

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