Eternity's Children:『Eternity's Children』(Rev-Ola/062)


  遂に待望のエタニティーズ・チルドレンのファーストとセカンドを2イン1にした全曲集(A&Mを除く)がCD化された。特に傑作中の傑作、セカンドの『Timeless』の復刻は快挙。
まず1-10曲目はカート・ベッチャーとキース・オルセンがプロデュースを担当した68年のファースト『Eternity's Children』から。カート自身がコーラス・アレンジをして、彼らの唯一のヒット(69位)になった「Mrs.Bluebird」は、サイケとソフト・ロックの折衷とも言える仕上がりで、その重なり合うコーラス・ワークと唸るギターのからみはさすがカート、このアルバムのハイライトになった。ただこのファーストは全体的にサイケデリック・フレイバーを帯び、白昼夢を見ているような作品が多い。その中で美しいボサノヴァ「My Happiness Day」と軽快なポップ・ナンバー「Lifetime Day」が光っていた。そして11?20曲目がゲーリー・パクストンがプロデュースをしたセカンド『Timeless』。冒頭の「I Wanna Be With You」から「Nature's Child」、「The Other Side Of Me」、「Look Away」、「Christina In My Dreams」へと続くアルバムA面の5曲のクオリティはため息がでるほど素晴らしい。美しく洒落たメロディライン、それを引き立てるハイトーンのリードヴォーカルと軽快なコーラスワーク、爽快なビートの心地よいバッキング、この3つが一体となり、数あるソフト・ロックのアルバムでも断トツの仕上がりとなった。アルバムB面でも続く「Sunshine And Flowers」と「Till I Hear It From You」は同様の作品で、内容的には文句なしの出来だったが、カナダのみの発売ではヒットするはずもなかった。21?25曲の5曲はTowerとLibertyからのアルバム未収録曲。カートの曲もあるが、朗々としたタイプの曲が多くなり期待したほどのの出来ではない。詳細な解説も読みごたえがある。こうしてこのCDで残ったのはA&Mからリリースされたデビュー・シングル「Wait And See/Rumors」のみ。このうち「Rumors」は『Timeless』タイプの曲なので是非これも機会があれば聴いてもらいたい。
(佐野/Special thanks to Joe Foster & Creation Records)

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このページは、Kunihiko Sanoが1999年6月17日 18:38に書いたブログ記事です。

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