RPMレーベルより、 Tony Rivers リイシュー

Tony Rivers Collection Volume 1:『Castaways』(RPM/193)
Tony Rivers Collection Volume 2:『Harmony Grass』(RPM/194)

  EMレコードの成功を見て、イギリスのRPMレーベルが出したのが本CD。素晴らしいハーモニーと芳醇なメロディのアンサンブルで我々を酔わせてくれたハーモニー・グラスと、スタイルを変えながら最終的にハーモニー・グラスのスタイルになっていく変遷が聴きもののキャスタウェイズの音源はどちらも素晴らしい。
選曲はほとんど同じだが、EMレコードの方が曲が多く、『This Is Us』ではPyeのサントラ盤のみに入っていた好バラード「It Takes A Lot Of Lovin'」と名曲「I Remember」のイタリア語版「To Lo Ricordi」、ラジオ用のスタジオ・ライブの「Move In A Little Closer Baby」「Walk On By」、『Birth Of Harmony』ではラジオ用のスタジオ・ライブの「Windy」がRPMの方には入っていない。よってはじめて買う人には解説も充実したEMレコードの方をおすすめする。しかしこしゃくなことにRPMのCDには1曲づつ初登場の音源があり、まず『Harmony Grass』にはキャスタウェイズ末期の68年、ポリドールのスタジオで録音されたGibb作の「Turn Of The Century」が収められた。この曲はキンクスの「Sunny Afternoon」そっくりのイントロから始まり、ハープシコードのバッキングに乗せた哀調を帯びたメロディとハーモニーが心地良い好作品。『Castways』には67年にラジオ・ルクセンブルグのFAB 208スタジオで録音された作者不明の「For Once In My Life」が収録。この曲はアコースティック・ギター1本のバッキングに自慢のハーモニーを乗せた爽やかなフォーク・ナンバーだった。そしてさらに『Castways』にはEMレコードでは4曲入りEPのみのリリースの「Nowhere Man」と「The Girl From New York City」が収録された。結局このRPMのCDも必要ということである。
(佐野) 

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このページは、Kunihiko Sanoが1999年6月17日 18:23に書いたブログ記事です。

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