Unsurpassed Masters Vol.9-12リリース


  全ビーチ・ボーイズ・フリークを狂喜させたブートレグ・シリーズの第3弾。
まずVol.9は「Summer Days」アウトテイクの CD 4枚組。この中ではブライアンの先のソロで取り上げられた "She Says That She Needs Me" の原曲 "Sandy" のセッション集の中で、エンディングの付近に歌とコーラスが入ったテイクがあったのにはビックリ。それぞれの曲のリハーサルや最初にヴォーカルを入れたテイクがその原型がかいま見られて面白い。歌の入ったテイクでは "Girl Don't Tell Me" がラフで最も生々しく、バックトラックでは "Then I Kissed Her" の淡々としたバッキングがエコーをかけ始めたと同時にスペクター・サウンドになったのが最も興味深かった。Vol.10は「Beach Boys' Party」の4枚組。一発録りのように思えたこのアルバムもこれだけのテイクを録音していたことにまず驚かされる。なにしろあんな簡単そうにハモる "Devoted To You" ですら5テイクある。実際に使わなかった曲も多くストーンズの "Satisfaction" や、ビートルズの "Ticket To Ride" 、ディランの "Blowin' The Wind" 、ニール・セダカの "The Diary" 、レイバー=ストーラーの "Smokey Joe's Cafe"  "Riot In Cell Block #9" 、そして "California Girls" などを聴けるが、 "Satisfaction" や "California Girls" はかなりしっかりした仕上がりで楽しめるだろう。Vol.11は "The Little Girl I Once Knew" のセッションを中心に、どういう係わりあい方か不明だがブライアンがスタジオでプロデュースしたという、ディック・レイノルズ(「The Beach Boys' Christamas Album」のストリングス・アレンジャー)自身が歌う2曲のスタンダード・ナンバーと、「Smile」時代の録音かと思われたブライアンの斬新なインスト・ナンバー "Three Blind Mice" (65年10月の録音だった)、さらに作曲者が不明とされているがブライアンらしいコード進行を見せるバッキングのみの "Let's Live Before We Die" が収められた2枚組。Vol.12は "Sloop John B." のセッションで1枚、もう1枚はメンバーによる大量のラジオ・スポット集だが、歌もない68分はあまりにきつかった。
(佐野)

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このページは、Kunihiko Sanoが1998年6月11日 18:09に書いたブログ記事です。

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