Symphonic Sounds : Music Of The Beach Boys (Platinum Entertainment/9343)


  ブルース・ジョンストンがアルバム・プロデューサーになったロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラによるビーチ・ボーイズのソング・ブックだが、オーケストラだけのものは初めの "Overture" とラストの23分以上の大作 "The Water Planet Suite" だけで、他はそれぞれリード・ヴォーカルかギター・ソロ、もしくはコーラスが入っていた。
まずマイク・ラブが "Kokomo" 、ブルースが "Disney Girls" を歌い、そしてマット・ジャーディンが "Darlin'" 、アドリアン・ベイカーが "The Warmth Of The Sun" のリード・ヴォーカルを取り、このメンツはまさしくライブでのビーチ・ボーイズとなった。マイクとブルースの2曲はもう何度もレコーディングし直しているおハコなのでコメントは差し控えるとして、マットの "Darlin'" はやや線が細いものカールの代役は彼と思わせる堂々とした歌いっぷりで楽しめた。またアドリアンの "The Warmth Of The Sun" の出だしのフォー・フレッシュメン・スタイルのアカペラなどからは、彼の優れたコーラスのセンスを感じることが出来るだろう。そしてオーケストレーションもいい。そしてこのアルバムの本当のハイライトは先に書いたオーケストラのみの2曲だった。ビーチ・ボーイズのナンバーを巧みに23曲も織り込みながら、ある時はドラマティックに、ある時はロマンティックに紡ぎあげる。このセンス、オーケストラのアレンジと指揮はあのボブ・アルシヴァーであり、納得させられた。
(佐野)

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このページは、Kunihiko Sanoが1998年6月11日 18:20に書いたブログ記事です。

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