Ray Davies : The Storyteller (EMI-Konk/4941682)


  キンクスのレイ・デービスが書いた小説「X?レイ」。ノン・フィクションとフィクションが入り混ざったこの本は、いかにもレイらしい巧妙な構成が施されたキンクス・ファンの必読本と言えよう。レイはこの本の完成のプロモーションの一環として95年にギタリスト一人を連れて歌と語りによるアンプラグド・ライブを行い、12月には日本でもソロ・コンサートを開いたのは皆さんも覚えていることだろう。そしてこの CD は97年に録音したその「X?レイ」コンサートのライブ盤である。
 "Storyteller"  "London Song"  "That Old Black Magic"  "X-Ray"  "Back In The Front Room"  "Art School Babe"  "The Ballad Of Julie Finkel" といったレイの曲( "That Old~" のみカバー)はこれが初めてのディスク化であり、ファンなら必ず入手すべきアルバムだ。お馴染みのキンクス・ナンバーも多いが、レイの曲は奇麗なメロディを持つか、魅力的なリフを持っているので、アンプラグドでもその良さは十分に伝わってくる。すべてがライブという訳ではなく、アルバムの始めと終わりにはスタジオ録音の "Storyteller" と "London Song" の各1曲が配されていた。その中でも "London Song" は、ライブでのヴァージョンとはまったく違い、「Phobia」の様なヘヴィなサウンドで同じ曲とは思えないほど。レイの曲はヘヴィ過ぎるサウンドだと、メロディの良さや洒脱な感覚が埋もれてしまうので、シンプルな方がいいと思うのだが。
(佐野)

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このページは、Kunihiko Sanoが1997年5月22日 18:40に書いたブログ記事です。

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