John Carter : As You Like It Vol.1 (Westside/523)


  イギリスを代表するポップ・コンポーザーと言えば、フックの魔術師で私の最も好きなトニー・マコウレイ、流麗なメロディを書かせたらバカラックよりも上のトニー・ハッチ、ロジャー・グリーナウェイが書けば素晴らしいポップ・チューンを生み出すロジャー・クック=ロジャー・グリーナウェイ、そしてこのジョン・カーター=ケン・ルイスだ。
アイヴィ・リーグ、フラワー・ポット・メン、ファースト・クラスなどで知られるカーター=ルイスは他の3者に比べ、キャッチーさ、洒落た感覚、メロディアスな度合いがいまひとつで、個人的にはそれほどパッとした存在ではなかった。しかし今回登場した63~67年にカーター=ルイスがデンマーク・ストリートの音楽出版の為に書いた26曲ものデモは、シンプルながら力強い演奏に乗せて、基本的にはハイトーンのくせのないヴォーカルが実によく映え、このデモの方が出来が良かったのには驚いた。フラワー・ポット・メンの "Am I Losing You" やフレディ&ザ・ドリーマーズの "I Don't Love You Anymore" 、スタンフォード・ブリッジの "The Vicar's Daughter" など、他と比べて欠けると書いた前述の3要素を十分に満たし、デモなのが惜しい出来だ。
(佐野)

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このページは、Kunihiko Sanoが1997年5月28日 18:11に書いたブログ記事です。

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