Cash : Pass (Universal Victor/29017)


  92年にインディ・レーベルより「Bed Finger」でデビューしたキャッシュは、95年にはセクサイトよりプロジェクト・キャッシュ名義で「No Royalty」をリリースしていた。どちらも全部英語で歌われ、ビートルズ、バッドフィンガー、10CC、ELOなどを彷彿とさせるサウンドでUKポップ・フリークを狂喜させていた。そして今年、初めて全曲日本語の詞でアルバム「Pass」をリリースした。
作曲はキャッシュの中心、太田シノブと、 VANDA の読者ならご存じのスプリングスの渡辺博之。渡辺は前作ではメンバーの一人として12曲中9曲を作曲しており、現在でも密接な関係にある。肝心な出来だが日本語にして大正解、見事に歌詞がサウンドに乗っている。そしてギターを生かしたギター・ポップ・サウンドとハーモニーがとてもいい。メロディもポップさが増してこのアルバムがベストだろう。特に渡辺の書いた "Hurt" はダンサブルながら胸を締め付けられるような色気があり、最高。同じく渡辺の "Smile" はブライアン・ウィルソンが書いたようなメロディ、サウンド、コーラスを持ちこれも必聴である。そして太田の書いた流麗なソフト・ロック・ナンバー "シャワー" が "Hurt" と並ぶアルバムのハイライト、冒頭のギター・ポップ "醒める日" もいい。これはお薦め盤だ。前2作のUniversal Victorよりリイシューされる。 
(佐野)

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: Cash : Pass (Universal Victor/29017)

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.webvanda.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/202

コメントする

月別 アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 4.1

このブログ記事について

このページは、Kunihiko Sanoが1997年5月28日 18:30に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「Springs : Marvelous Springs (Universal Victor/24004)」です。

次のブログ記事は「「コンポーザー/プロデューサー/ポップ・グループ大辞典」(VANDA編/シンコーミュージック刊)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。