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ソフト・ロック・コレクション3タイトル一挙に発売。





 前号で紹介したソフト・ロックのコンピレーションが8月から9月にかけて一気に発売された。

 まずは東芝EMIからは「Traces」(東芝EMI/8973)。Classics IV の "Spooky"  "Stormy"  "Traces" の3大ヒットを始め "Midnight" などのブルージーな名曲6曲を核に、ラヴ・ジェネレイションの3曲やレターメンの3曲、そしてこのコンピにどうしても入れたかったゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズの "My Hearts Symphony"  などの輝くばかりにポップな3曲も収録した。
 レアな音源としてはClassics IV の前身クラシックスのフォー・シーズンズそのものといってもいい "Pollyanna" と、数あるビーチ・ボーイズのカバーの中でも最高クラス、ガレージながらタイトな歌と演奏で突っ走るイクセプションズの "Girl From New York City" が入り、これが目玉。


 そしてワーナーからは2枚、「Feelin' Groovy」(WEA/774)と「Windy」(WEA/775)が同時にリリースされた。
担当の本誌でおなじみの宮治氏の「あくまでも曲の良さ中心で選んだ」という言葉のとおり、有名曲も多いが、その曲のグレードの高さに加え、ほとんど曲間を空けない編集の巧みさで、流れるように CD 1枚が一挙に聴けてしまう。
実に気持ち良いコンピだ。
アソシエイションとハーパース・ビザールを核に構成されているが、この CD で初めてリイシューされたものも多数含まれている。
ホリー・マッケラルの "Bitter Honey" (作曲/ロジャー・ニコルス)、トーケンズのソフト・ロックの名曲 "Portrait Of My Love" など2曲、ディック&ディー・ディーの "Make Up Before We Break Up" (作曲・プロデュース/ゲイリー・ゼクリー)、バーバンク・スタッフの幻のトム・ノースコットのシングル2曲、バリー・マン作のヴォーグスの "She Is Today" 、そしてこのコンピのハイライトの1曲、ボナー=ゴードン作のハーパース・ビザールの "Small Talk" 他アルバム未収録シングル3曲がそれだ。
何しろ初めの選曲の際にリスト・アップしたものが次々と不許可になる中、いい内容のものが収められたと思う。
最後に選んだディノ・デジ&ビリーの "Kitty Doyle" やネオン・フィルハーモニックの "To Be Continued" など、実にしっくり収まっている。
上記の本と、これらのソフト・ロック・コレクション3枚、そして本誌の山岸・濱田・吉田3氏による土龍団の選曲・解説による大力作、日本のソフト・ロックの集大成「ソフト・ロック・ドライヴィン」シリーズ5枚(後述)が、期せずして一挙に9月に出揃ったのはまさに驚きだ。
メロディとハーモニー中心のこれらの音楽にもっともっと注目が集まって欲しいものだ。
(佐野)







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このページは、Kunihiko Sanoが1996年5月20日 18:11に書いたブログ記事です。

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